ある種の女性はよく「カワイイ」を使う。使いまくる。何を見てもカワイイ〜!と言うことがある。
それを見てタンをノドにからませたおじさまたちは「日本語が乱れとる!けしからん!」とおこる。普段は会社の朝礼なんかでことわざなんかを思い切り間違えて使ってたりするのに。
で、このカワイイは、いつごろから出現したっけなあと考えるのだが、少なくとも15年前ぐらいからかな、と思う。
それ以前になると女性のあいだでも「制服や女子高生なんて早く抜け出して、女子大生になりたい」っていうのが空気だった記憶がある。
でもそれが変わってきて、女子高生ブームがきて、援助交際が問題となって、それから援助交際が衰退して……。
勝手な推測だけど、大体そのあたりから「かわいい〜」が表立ってはびこってきたかな、と思ってる。それ以前は「かわいい」だなんて子供っぽくてダッサ!っていう空気だったような(その辺の変遷は泉麻人とか宮台真司あたりがなにか書いてそうな気がする。宮台は読んだことないからわかんないけど)。
いろいろといわれてしまうこの「カワイイ」なんだけど、僕としてはそれなりにオジサマたちの批判から擁護してしまいたい。なんでかっていうと、僕はこのカワイイが流行ったおかげで、僕が表現したかったことを一言で言い表せるような感じを得たからである。まあ僕自身のことはいい。
カワイイで言い表してるのは、僕としてはこんなことなんじゃないかと思ってる。
何か、目の前にカワイイと表現したくなるアイテムがあったとする。
カワイイ〜!って思わず思う、言う。それを別の言葉で言い表すと「あっ!出会っちゃった!」っていう感じなんじゃないだろうか。
そのアイテムに「出会っちゃった!」。ビビビッときてしまった。
それから胸キュンの感覚がくる。
胸キュンを経て、そのアイテムから「もう離したくない!離れたくない!」という思いにとらわれる。
そう、それはまるで無邪気で無垢な赤ん坊の笑顔を見た時のような反応である(もっとも僕はそんな赤ん坊なぞ見てもかわいいとは思わず、近寄らないでほしいと思うだけだが。人前ではかわいいと感じてるふりをする)。
これらの経過をすべて言い表すのが、「カワイイ」の一言なんだろうと思う。思うっていうのは、少なくとも僕が感じる「カワイイ」を女性的表現でいえば、とにかく上記したようになるのだ。
というわけで、「なんでもカワイイですませるとはけしからん」というおじさまたちは、その言葉の背景に何があるのかを考えなくてとてもけしからんね、というお話しです。だから「ら抜き言葉」ぐらいでいちいち目くじらを立てるんです。
誰かさん「カワイイが問題かどうかはともかくとしても、しかし連発しすぎじゃないか?そんなになんでもカワイイのか??」
温水洋一でもカワイイという人はいるのだから、なんにでも言わせてあげればいいじゃないか。キモイウザイっていうよりは断然健康的でしょ。
「言葉は習慣」((c)中島みゆき)。
ところでムーミンのキャラクターだと、僕はスニフがダントツでかわいいと感じる。次にスティンキー。