「一期一会」や「帰れない者たちへ」ではまったのでしょうか?それともお父さんお母さんの影響でしょうか?
しかし、周りの友だちは中島みゆきなんてあんまり興味持ってくれないらしいですね。挙句の果てには「キモイ」だのなんだの言われて。
クラスメイトには中島みゆきなんかよりMihimaruGTやSuperFLY、Aqua Timezや清水翔太などが人気で、音楽の話になるとちょっとクラスで孤立してしまうと言っていましたね。
だから無理して友だちからCDを借りて聴きこんでいる、と。聴いてみたらなるほど、そんなに悪くはなかった、でもやっぱり中島みゆきが好き……だけどやっぱり言いづらい。
それにインターネットで中島みゆきファンが集っている場所を見てみても、どこにも若い子が見つからない。顔文字も絵文字もない文章で、大人たちがなんだか「歌詞の深さ」や「夜会のすごさ」なんかばかりを語っている。
「中島みゆき最高」「中島みゆきマジいいよね!」って、普通に語れる場所どこにあるの?僕の仲間はどこにいるの?
思い切って掲示板などに参加してみても、「若いですね!」と言われて、対等には話してもらえない感じ。何か珍しい生き物を見るかのように興味本位で色々質問される。それで歌詞についてここがいいって言ってみたけれど、「まだ若い捉え方ですね」みたいな感じで言われて終わってしまった。そういうのってなんかウザイ。
君の話は大体そんなところでした。
結論から言いましょう。
中島みゆきが好きなことが認められる年齢は、25歳以上ぐらいからなのです。これは僕自身の今までの経験から言っても大体そんなところです。
10代だと物凄くびっくりされる。10代のファンなんていないと思ってた、ぐらいに言われる。20代でも前半ではまだ驚かれる。そうして25歳くらいからようやくみゆきファンとして対等に話してもらえる。驚かれない。中島みゆきファンって、本当にそんな感じなのです。
だから君が中島みゆきを好きなことでどこか孤独を感じていても、それは仕方ない現象なのです。
実は、今大人のファンの人たちも、それに近いような経験をしてきた人たちが多いです。
中島みゆきは「わかれうた」あたりから2002年に紅白歌合戦に出るまで、ずっと「暗い」とレッテルが貼られてきました。今でも言われることがあります。
もちろん暗いという言葉そのものは別に悪い形容詞ではありません。
ただそうレッテルを貼ってくる人は、「暗いからダメ」という意味合いを持って言っていました。最初から批判の精神で「暗い」といってくるのです。
大人の中島みゆきファンは、そうして「中島みゆきは暗い」「中島みゆきは暗い」といわれ続けて虐げられました。そして「暗い」と言われることに関してだけは、「触れようとされるだけで痛む人」になってしまいました。
中島みゆきファンは老若男女問わず、「中島みゆきを聴いていること」で多かれ少なかれ孤独を経験しているのです。
ところで僕も周囲にファンがいないことでの孤立感は感じてましたけど、この暗いと言われることに関してだけはちょっと違いました。
「暗い」と言われても、確かに暗い雰囲気の歌もある。それほど深く中島みゆきが好きでない人であれば、暗いとしか見えないことだってあるだろうし、むしろそういう暗さあってこその魅力でもあるよなぁ、と思っていたからです。逆に「暗そうに見えて実は何も考えてないスッカラカンの世界観」なんて言われるぐらいだったら「暗い」の方が100万倍マシ。そう思ってました。
だから、君も同じように考えてくれれば、多少は孤独感が違ってくるかもしれません。
つまり、友だちとはちょっと音楽の好みがずれてるかもしれない。中島みゆきはクラスメイトには理解されがたい。「おばさんの歌聞いて楽しい?」ぐらい言われるかもしれません。
でも、それが君にとっては中島みゆきの魅力なんです。ランキングの上位に入ってくるような音楽とは違うから、君は中島みゆきに良さを感じている。
そして、若い時にしか感じられない感じ方、受け止め方がある。まっすぐな受け止め方です。
だから、中島みゆきファンのネットでの雑談に参加したいのに、大人のみゆきファンたちの話してる内容に何か食い違いを感じても、気にすることはありません。それは、あなたと大人の感じ方が、違うからなんです。その感じ方のどちらがいい悪いではありません。
自信を持って中島みゆきを聴く必要はありません。誇りを持って聴く必要はありません。
自分の好きな時に好きなように中島みゆきを聴いていればいいのです。
おだやかな時代を聴いて、愛よりもを聴いて、りばいばるを聴いて、ララバイSINGERを聴いて、とろを聴いて、サーモン・ダンスを聴いて、ジェラシー・ジェラシーを聴いて、お月さまほしいを聴いて……。
そうしておればよいのです。
そして、君がいつか大人になった時、誰か若い10代のファンと知り合うことがあったとしても「エー!」とは驚かないであげてください。「うんうん、僕も同じだったよ、周りにファンの友だち誰もいなかった、見つけづらかった」と、言ってあげてください。
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