どうですか、その後調子は。
よくわかりません。でもブログでカミングアウトした事で、多少軽くなった部分と、重くなった部分、それぞれあるかなって気がしてます。
軽くなった部分?
ええ。まあ単純に言えばずっとブログで同性愛をカミングアウトしちまいたかったって事ですから、その分は単純に軽くなった、悩みや迷いが一つ消えたことになるかな、と。
そうですか、一つ重いものが消えた、と。では、重くなった部分とは?
一つには、他人の秘密を抱え込み始めた事ですね。
他人の秘密を抱え込み始めた?
ええ。僕に秘密をカミングアウトしてくる人がちらほら出てきてしまいました。
カミングアウト。
はい。まあ僕が同性愛をカミングアウトしたわけですから、単純に「私もゲイ、バイ、ビアンなんです」とか。後はレイプ被害にあったこととか、幼少期に親戚に性的虐待受けたとか、他には単純に「実は僕も生きにくいんです」とかそういうのもありますけど、とにかくそんな感じで僕にカミングアウトしてくる人がちらほら出てきました。
なるほど。それが、重い部分にもなってきた?
セクマイであるとか、レイプ被害とか性的虐待とか、そういう事自体は特別珍しいことじゃないし、これまでにも知り合いにいました。けど、結局僕がカミングアウトしたことでその人達は僕に告白してくれた訳で。結局僕との秘密になってるんです。もちろん、僕がその人たちに「それカミングアウトする内容でブログでも開設したらどう?」と言う訳でもないし、無計画にそんなことするのは賢いことじゃないから全くおすすめできないんですけど、なんていうか……僕がこんなに秘密を持ってしまうこと、それに耐えられるのかなあ、っていうか。僕が自分のことをカミングアウトすることで「告白ホイホイ」になってしまってるような気がして。で、告白ホイホイでつかまえた告白の量的な重さに耐えられなくなりそうというか。質的なことではなく。
「他人に喋ってはいけないこと」「口を滑らせてはいけないこと」を抱えてしまった、ということでしょうか?
そうですね……簡単にいうとそんな感じです。うっかりどこかに書いてしまったり、まあ今は誰とも話す機会ないですけど、うっかり誰かと話してしまったり……。
でも、ブログでも結構過去出会ってきた色んな人について書いてしまってる記事もあるけれど、そういうのとは違うのかな。
ブログで書けるのは、本当に”過去”になったものばかりですね。まあ実際書き連ねてる以上、いまだ僕の中では”過去”でもなんでもないのかもしれないけど。でもトラウマとしていつまでも更新されていても、そのことの時間の経過自体は認識してるので、一応”過去”だと思えてるというか。だから書ける。結局終わってしまった人間関係のことばかりだったりするし。でもいま現在のことは、本当に書きにくい。
だけどいま現在の人間関係のことでも、書いてるには書いてるじゃない?チャットで話した人にこんなの教えてもらったとか、次郎さんの影響で紙粘土に興味が沸いてきたとか、Fさんに会ってきたとか、不登校経験者オフにいって話してきたとか……。
それらはどこか「建設的な方向な気がする事」だからですよ。あたりさわりがないとも言えるかもしれない。
ああ、それでも明るい事というかね。希望的なことだから書ける、ってことかな。
そうですね。今現在、ネットのみでだけど、関わってる人を絡めて、上山和樹のいう「暗い情念の取り組み」は、なかなか書きづらいというか。
先日、好きになった人のこと書いてたじゃないですか。あれはどうなんですか?あれって、Fさんのことですか?
ちょっ……まあいいか。そう、です、ね……Fさんです。
Fさん。イギリスの?
ええ。
そうでしたか。それで、なんで彼を好きになったんですか。それは本当に恋愛感情だったんですか。
「本当に」って……まあいいか。それが、まあ結局Fさんにも自分の気持ちっていうんですかね、それは一応そのように伝えたんですけど。でも実際には僕自身いまだに混沌としていて、よくわかってない状態なんです。それに、分析的態勢に入ってしまってる部分があって。
混沌?分析的態勢?
ええ。僕がFさんに会ったというのは、もう5年ぶりに他人と会って話すことをする、っていうすさまじい事態だった訳なんです。それも電車に乗って池袋にまで行って。その段階ですでに異常事態で、気分が妙な方向に行ってる訳ですよ。
妙な方向?
別に変な意味じゃないんですけど、いつもとは違うテンションとでもいうか。自分としてもどう心構えしていいかわからない、曖昧な状態というか。Fさんに会う前の不安感、不信感って言い換えてしまってもいいかもしれないけど。うん、そうですね、不安だったのかな。
なるほど。久々に人と会うので不安だった。それで。
で、Fさんはひきこもりを調査してらして、そんでついでに僕のブログのファンだと言ってくださってたんです。なので、実際会って話す時でも、結局Fさんは小笠原の話をすごくよく訊いてくれるポーズでい続けてくださいましてね。なんにも話を否定されなかったです。話を中断されることもなかったし。
ああ、すごい受けとめてくれる態勢だったわけですね、Fさんは。『小笠原の話』を。
そうなんです。まあ話す内容、題材が題材なだけに、言葉すくなになったり、話がとまったり、そういう感じもありましたけど……。
「けど」?
いえ、別に。
何か、おっしゃりたいことがある?
……。
そういう感じもあった、「けど」?
……。
・ ・ ・ 。 ・ ・ ・ 。
いえ、特に何も。話したいことはありません。
そうでしたか。
すいません、もう他にも話したいような事はないので、今日はもうこれぐらいでやめたいのですが。
そうですか、もう話すことはありませんか。私としてはもう少しお聞きしたいのですが……じゃあ今日はこれで終わりにしましょう。では、今度、また。






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Author:小笠原毅(おがさわらたけし)
1978年生まれ、30歳。埼玉県北部在住。
男性ひきこもり当事者です。同性愛者でもあります。あと多分アダルトチルドレンかも。発達障害、人格障害には懐疑的です。
目次(※非鋭意作成中)
ブログ方針・プロフィールetcはこちらだったんですが、2009年6月にブログ上で同性愛者であることをカミングアウトしたことから方針が大分ぶれてきています。
カジュアルなプロフィールとしてはFC2プロフをごらんください。メールはこちらへ。BBS→ひきこもり・ニートetc掲示板。mixiも一応やってます。
当ブログの読み方は、ちりもつもればひきこもり/チリモツモレバヒキコモリ/chirimo tsumoreba hikikomoriです